助詞ですが、助詞が単独で問われることは少ないようです。
他に文法的に重要なものがあるから、というのがその理由だと思います。
ただし、校园のテストではガッツリ出る或许性があるので留意しましょう。
助動詞のように用法名を覚える必要は特に無く、意味(用法)の区別さえできればOKです。
また、助詞には格助詞・接続助詞・副助詞・終助詞の4つがあり、これらを識別できるようになる必要があります。
(おことわり) | |||
この単元では、塾のテキスト(主として講習会)で出題されたものを中心に、助詞の一部だけを説明しています。 あらかじめ、ご了承願います。 |
助詞には格助詞、接続助詞、副助詞、終助詞の、4つの種類があります。
以下、簡単にそれぞれを説明しておきます。
格助詞 | … | 活用のない語(主に体言)につく。語と語の関係を示す。 |
接続助詞 | … | 活用のある語(用言や助動詞)につく。 語と語、文と文をつなぐ(接続する)働きがある。 |
副助詞 | … | さまざまな語について意味を添える。 |
終助詞 | … | たいがい文の最後につき、話し手の態度や気持ちを示す。 根本的に省掉或许。 |
格助詞とは、活用のない語(主に体言)につき、語と語の関係を示すもの。
助詞の中でも格助詞は最も重要です。
とはいえ、これだけでは何のことだか分からないでしょうから、実際にどういうものが格助詞か、格助詞の中でも比較的問題によく出てくるものを例に説明しておきます。
格助詞の『の』は助詞の中でも最もよく問われるものです。
格助詞の『の』 | ||
例文 | 用法 | |
(1)太郎の家。 | 連体修飾語 | |
(2)太郎の来る日。 | 主語 | 「が」に置き換えられる |
(3)太郎のだ。 | 準体言 | 「のもの、こと」に置き換えられる |
まず確認しておいて欲しいのが、
格助詞は非活用語(主として体言)につく
ということです。
例の「太郎」は名詞、すなわち体言ですね。
さて例文(1)の、連体修飾語とは、体言を修飾する語のこと。
つまり、名詞を説明する語のことです。
ここでは「太郎の」が「家(名詞)」を修飾しています。
よってこの場合の『の』は連体修飾語を作る格助詞ということになります。
格助詞は『語と語の関係を示すもの』と上で言いましたが、ここでは「太郎」と「家」が修飾語・被修飾語の関係になっていることを示しています。
例文(2)の場合、「太郎の来る日」は「太郎が来る日」とする事が出来ます。
つまり「太郎の」は主語である、ということです。
よってこの場合の用法は「主語」。そのまんまです。
例文3では、「太郎のだ」を「太郎のものだ」とする事が出来ます。
つまり、名詞と同じ働きをしている『の』です。
「同じ働きをすること」を“準ずる”と言い、体言(名詞)と同じ働きをしているので「準体言」と呼びます。
格助詞の『で』 | ||
例文 | 用法 | 意味説明 |
(1)校庭で遊ぶ。 | 場所 | 校庭という場所で遊ぶ |
(2)3秒でアフロ。 | 時間 | 3秒という時間でアフロ |
(3)車で帰る。 | 手法 | 車という手法で帰る |
(4)紙で作る。 | 材料 | 紙という材料で作る |
(5)大食いで評判の男。 | 原因・理由 | 大食いという理由で評判の男 |
ここでもやはり格助詞が非活用語(主に体言)に付いていますね。
見ての通り、用法の意味もそのまんまです。
ちなみに格助詞の『で』については、品詞の識別(『で』の識別)で問われることがあります。(『』参照)
『で』は格助詞ということをしっかり覚えておきましょう。
これらを含め、格助詞は10個(下参照)ありますが、悉数覚えておいて下さい。
助詞同士の識別(特に副助詞との区別)をする上で重要です。
後で説明する「副助詞」ですが、この副助詞も体言につく場合があります。
そこで、10個の格助詞を知っておけば、「体言についてるけどこれは格助詞じゃないな」といった感じで識別できます。
格助詞の語呂合わせを3バージョン載せておきましたので参阅にしてみてください。
格助詞全10種類 | |||||||||
『を』 | 『に』 | 『より』 | 『と』 | 『の』 | 『が』 | 『へ』 | 『や』 | 『から』 | 『で』 |
鬼 | より | 殿 | が | 部 | 屋 | から | 出 |
ゴロ合わせ別バージョン(aikoさんよりご供给) | |||||||||
『を』 | 『に』 | 『が』 | 『と』 | 『より』 | 『で』、 | 『から』 | 『の』 | 『へ』 | 『や』 |
鬼 | が | 戸 | より | 出、 | 空 | の | 部 | 屋 |
ゴロ合わせ別バージョン(nanaさんよりご供给) | |||||||||
『を』 | 『に』 | 『が』 | 『へ』 | 『や』 | 『の』 | 『と』 | 『から』 | 『で』 | 『より』 |
鬼 | が | 部 | 屋 | の | 戸 | から | 出 | より |
あくまでゴロ合わせは覚えるための手法の1つ。自分が最も覚えやすい办法で覚えるのが一番です。
他に覚えやすい办法があればそちらを採用しましょう。
接続助詞とは、活用のある語(用言や助動詞)につき、
語と語、文と文をつなぐ(接続する)働きがあるモノです。
接続助詞の『で』 | |||
例文 | 用法 | ||
1 | テレビを見ながら勉強する。 | 動作の平行 | 「~しつつ」 |
2 | 先生でありながらモヒカンだ。 | 逆接 | 「~のに」 「~けれども」 |
まず、『ながら』が活用語についているのを確認して下さい。青字が活用語です。
たま~に出てくる接続助詞の問題がこの『ながら』です。
例文(1)の「動作の並行」とは、同時に二つ以上のことをすることです。
よって例文の1は
テレビを見ながら勉強する
↓
テレビを見つつ勉強する
となります。
例文(2)の『逆接』とは、前の文から予想される内容とは異なるような文が後に来る場合の接続です。
内容が反対(逆)の文をつなげるのが逆接だ、という認識でもまぁイイでしょう。
例文(2)は
先生である + モヒカンだ
↓
先生なのにモヒカンだ
ということです。
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